最終更新:ID:1mIfuJqXsw 2020年08月27日(木) 18:54:30履歴
このサイトは、NETROOMで公開しているなりちゃ【ねっこねこねここ館】クラフィティオナ物語のできる限り集めたログを提示していく場所です。
原初、世界は孤独であった。永劫に続きかねない孤独の中で、寂しさに耐えかねた世界は、一体の竜を孕んだ。
やがて、その日はやってくる。孤独から解放されると喜んだ世界は、竜を産み落とすことにした。
だが、産み落とすべき出口を、世界は持ってはいない。悩んだ世界は、我が身を裂いて、竜を産み落とし、その時流した世界の涙は、細かな粒は夜空を彩る星々となり、大きな粒が太陽と月になったのである。
また、我が母親たる世界を割いて産まれた竜も、自らの生まれを嘆き悲しみ、割かれた世界の片割れに籠ることとなったのだ。
竜が、片方の世界に籠って、しばらく経ったころ、太陽の気をまとう独りの少女がやってきた。
竜は、兄妹たるその娘を歓迎し、竜の籠る世界へと引き入れ、油断を突かれた竜は、少女の黄金の刀で弑された。
かくて、竜の頭は魔界となり、竜の四肢は人界となり、竜の身体は獣人界となり、世界へ散らばっていった。
少女の姉妹であり姉弟である月は、少女の蛮行を見咎めて、東の果ての片割れの世界へと封じ込め、竜の頭は、二つの割かれた世界の間で挟まり、やがて、魔族を産みだした。
【テネブリナ文書館所蔵 黎明紀より】
原初、世界は孤独であった。永劫に続きかねない孤独の中で、寂しさに耐えかねた世界は、一体の竜を孕んだ。
やがて、その日はやってくる。孤独から解放されると喜んだ世界は、竜を産み落とすことにした。
だが、産み落とすべき出口を、世界は持ってはいない。悩んだ世界は、我が身を裂いて、竜を産み落とし、その時流した世界の涙は、細かな粒は夜空を彩る星々となり、大きな粒が太陽と月になったのである。
また、我が母親たる世界を割いて産まれた竜も、自らの生まれを嘆き悲しみ、割かれた世界の片割れに籠ることとなったのだ。
竜が、片方の世界に籠って、しばらく経ったころ、太陽の気をまとう独りの少女がやってきた。
竜は、兄妹たるその娘を歓迎し、竜の籠る世界へと引き入れ、油断を突かれた竜は、少女の黄金の刀で弑された。
かくて、竜の頭は魔界となり、竜の四肢は人界となり、竜の身体は獣人界となり、世界へ散らばっていった。
少女の姉妹であり姉弟である月は、少女の蛮行を見咎めて、東の果ての片割れの世界へと封じ込め、竜の頭は、二つの割かれた世界の間で挟まり、やがて、魔族を産みだした。
【テネブリナ文書館所蔵 黎明紀より】
タグ
コメントをかく